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作り方, 刺繍

オリジナル刺繍を作るコツ。なぜ刺繍は難しいのか。

2024/05/09

弊社で大人気の刺繍加工なのですが「糸」を使ってデザインを表現するために、
プリントに比べると細かいデザインなど再現ができない加工となります。
このできないことをうまく伝えることができないため、今回は基本中の基本の
線や文字がどれくらいの大きさまで刺繍できるのか試してみました。
 

■実際にいろいろな大きさで刺繍してみました

元のデータ画像はこれです。


そしてこれが実際に刺繍加工したものです。

(生地はTシャツを使用しています)

高さ10㎜までは表現できていますが、それ以下になるとだんだんデザインが崩れてしまっています。
高さ3㎜まで小さいともうデザインの形をしていません。
このように刺繍はあまり小さく細かいことができません。
(ですので弊社では文字刺繍は可能な限り大きく、最低でも7ミリ以上を推奨しております)
 

それはなぜなのか?
刺繍は線を表現するのに以下のような作り方をしているのです。

画像は、刺繍機、コンピューターミシンです。




そして、これがミシンに糸の流れを指示するパンチデータ、型というものです。

下はさらにアップした画像です。

一本の線を作るために糸での往復を続けているので、当たり前ですが糸より細い線はできません
そして、糸の往復より細い線はできませんので、最低でも2ミリ前後の太さの線が必要です。なかなか太いですね。
このように刺繍で表現できるデザインに制限があることがわかっていただけたかと思います。


余談ですが、、、
この糸の流れはパソコンに画像を取り込んだら全自動!というわけではありません。
糸の流れをきちんと形に見えるように人間が一か所ずつ細かく修正していきますので
とても大変な作業となり、簡単な小さいデザインでも型データを作るのに1時間など簡単にかかってしまいます。
大変です。。。ですので大きい繊細なデザインになりますと足掛け三日かかったりするものもあります。
だから刺繍型代が高くなってしまう場合があるのです。

刺繍はデザインの制限が多いので難しく感じるかと思いますが、
どのように線を作っているかさえご理解いただけると、
刺繍加工を前提としたデザインを考えることもできるかと思いますので、
よりよい刺繍用のデザインを仕上げることができるかと思います。

他にも弊社サイトの実績紹介にもたくさん刺繍加工が掲載されていますので、デザインの参考にされてください。」
持っているデザインが刺繍できるかわからなければ画像を送っていただければ工場へ確認して返答させていただきます。
お気軽にお問い合わせお待ちしております。

実績紹介→刺繍加工の実績画像